最大のマイノリティといわれる女性の活躍から、ジェンダーエクイティの実現、そして誰もが活躍する組織へ。デジタル・キャリア・カフェ開催レポート
・2013年:オプト エンタメ、通販、不動産、電力業界WEBプロモーション営業
・2016年:国内アプリ(ゲーム、メディア、金融)プロモーション営業
・2017年:同組織でチームマネージャー
・2019年:海外アプリプロモーション営業立上げ、チームマネージャー
・2020年:CXデザイン部 印刷通販企業のCRM担当、新規提案担当
・2021年:デジタルシフト 営業部長(FS・自社マーケティング・SFA導入)
・2022年:営業部長→DXコンサル部長
・2023年:バンカブル セールス&マーケティング(プロモーション担当)
2014年:新卒入社、運用コンサル
2018年:運用コンサル、チームマネージャー
2021年:運用コンサル→ 営業、チームマネージャー
2022年:営業部 部長
2011年~2016年7月:市役所向け自治体システムのエンジニア
2016年8月:オプトへ中途入社
2016年:パフォーマンスマネジメント部~マーケティングマネジメント部
2019年:マーケティングストラテジー部
2020年8月~2021年4月:出産~育児休業
2021年:復職 デジタルシフト 経営企画部へ
2022年:経営企画部 部長
2023年:経営企画本部 本部長
デジタルホールディングスグループでは、性別やバックグラウンドなどに関係なく、多様な人材が活躍できることを目指しています。「新しい価値創造を通じて産業変革を起こし、社会課題を解決する。」というパーパスを掲げる当グループにとって、多様性は新しい価値創造の源泉であり、DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)は、重要な経営戦略のひとつです。
当グループは、社員の43.8%(2023年7月時点)が女性であり、女性活躍は重要なテーマです。その実現に向けた取り組みのひとつが、2022年から実施している、女性社員を対象としたキャリア研修「デジタル・キャリア・カフェ(以下、キャリアカフェ)」です。
本記事では、参加者の声も交えながらキャリアカフェの様子をレポートします。
27歳前後の女性社員を対象にキャリアカフェを実施
今年で2回目となるキャリアカフェは、27歳前後の女性社員を対象に、2023年9月14日(木)、26日(火)に、オンラインにて開催しました。前回同様、株式会社Mentor Forから宮本様、池原様を講師にお招きし、講演いただきました。
当グループにおいては、27歳前後で役職に抜擢されたり、責任のある仕事を任されたりする機会が増えていきます。一方、この年代の女性は、ライフイベントを迎える可能性が高まると一般的にいわれており、キャリアへの漠然とした不安が大きくなる時期でもあります。
充実しつつも目まぐるしい日々を送るなかで、一度立ち止まって、自身のライフとキャリアについてじっくりと向き合う時間をつくってほしいとの思いから、対象年齢の女性社員を必須受講としました。
株式会社Mentor For代表/ 一般社団法人ビジネス・キャリアメンター協会 代表理事
池原真佐子
早稲田大学・大学院卒業後、PR会社、教育関連のNPO、コンサルティング会社と経験。コンサル会社在職中、INSEADでExecutive Master in Change (コーチング・組織開発)修了。2014年に起業。その後妊娠するも、臨月でパートナーの海外単身赴任が決定。日本に残りワンオペ育児になったことを契機に、社外メンターを育成・企業の女性リーダーにマッチングする新規事業を2018年に立ち上げる。2年半のワンオペ育児を経てドイツ移住。2年間ドイツと日本で2拠点生活を経験。
株式会社Mentor For 取締役 / 一般社団法人ビジネス・キャリアメンター協会 ダイレクター
宮本 桃子
株式会社東北新社の後、ヤフー株式会社に15年在籍。セールス、業務推進を経験後、営業企画部門の部長としてマネジメントを行う。 ベンチャー企業での執行役員を経て、株式会社カオナビで執行役員カスタマーエンゲージメント本部長に就任。マザーズ上場を経験。2021年、株式会社Mentor Forの取締役に就任。複数スタートアップの支援、メンター活動も行う。女性リーダーのエンパワーメント、ビジネス支援を得意とする。
少し先の未来をパーツモデル※である先輩社員のパネルディスカッションを通して考える
前半は、女性特有のキャリアにまつわる課題などについて知識を深めた後、自分にとっての理想的な人生とはどのようなものかを描くワークを実施しました。そこでは、参加者同士で感じたことや学び、気づきをグループに分かれて対話しました。
その後、先輩社員によるパネルディスカッションを実施。参加者よりも約5年先のキャリアを歩む女性社員3名が登壇し、転機になったエピソードや、どのような価値観や考えを基準に行動してきたか、また、日々心掛けていることなどを語りました。
質疑応答の際には、参加者から「女性だからという理由で、悔しい思いをした経験や、やりたいことができなかった経験はあるか」という質問があり、「子供が生まれるまではそのような経験はなかったが、ライフステージが変化してからは感じる瞬間がある」「調整すれば参加可能なこともあるのに、会食や会議に呼ばれなかった経験がある」との回答がありました。無意識バイアスや、配慮から生じてしまう行動の傾向を改めて参加者側も再認識する場面もありました。
最後に、キャリアカフェで得た気づきや感想、明日からできるアクションを全員がチャットで共有し、研修を終えました。
※パーツモデル:特定の人物をキャリアの参考にする「ロールモデル」とは異なり、様々な人の考え方や行動の規範を一つの「パーツ」として捉え、自身のキャリアの参考にしていくモデル
ジェンダーエクイティの実現、そして誰もが活躍する組織にしていくために
このキャリアカフェにより、27歳前後の女性社員は自身と向き合いキャリアを描く必要性について理解し、周囲との対話を通して選択肢を広げること、さらには無意識バイアスに気づくことや、フィードバックが自己認識に有効であることを学びました。
参加者からは、「自分でもやらなければと思いつつ先延ばしにしてきたこともあり、強制的な機会がないとキャリアについて考える時間はなかなか取れなかったため必須参加でよかった」「先輩社員の話を聞いて、さまざまな人にフィードバックを求めることが大事だと思った」「グループで他の参加者と対話して、みんな同じように悩んでいるのだなとわかり、少し安心した。こういったことについて上司や同僚とより話をしてみたい」などの声が寄せられました。
なお、今回登壇した先輩社員と対話の機会が欲しいとの多数の要望を受け、11月にはオフラインで座談会も開催しました。当日は、キャリアと育児の両立にはパートナー選びも重要といった踏み込んだテーマの内容について話し、参加者にとって非常に充実した時間となりました。今後も、このようなイベントを継続的に実施する予定です。
また、女性活躍、ジェンダーエクイティの実現をするためには、組織全体で当事者意識をもって包括的に取り組むことが大切であることから、今年からキャリアカフェの参加者の上司を対象としたダイバーシティマネジメント 女性社員育成研修を開催することになりました。
その様子も後日レポートいたします。
デジタルホールディングスグループでは、今後も、社員一人ひとりが自分らしく活躍できる環境づくりを進めてまいります。