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異業界中途入社から管理職に。誰もがライフステージの変化に対応できる環境づくりにも挑戦。

2022.05.20
株式会社オプト
第1営業本部 営業3部
大泉 夢 Oizumi Yume
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2015年、新卒で日系の生命保険会社に入社。生命保険や損害保険の個人・法人営業に従事。2017年、株式会社オプトに中途入社。コスメ・美容業界のアカウントプランナーを務める。2020年にチームマネージャーに昇格。2021年上期には、準MVPを受賞した。

※本文は取材当時の情報です。

生命保険会社での営業を経てオプトに中途入社し、プレイングマネージャーとして活躍する、大泉夢。オプト内の仕事はもちろんのこと、グループ会社との協業による新規事業展開等でも多くの成果を創出している。大泉が業界を変え、オプトに転職した理由とは。そして、これからのキャリアの展望とは。

失敗しても、行動すれば1点。挑戦を評価する文化がある

前職は、保険会社で個人・法人営業をしていました。仕事にやりがいを感じつつも、保守的な風土があり、どんどん提案して仕事の進め方を改善していきたい私としては、どこかもどかしい気持ちを感じていました。そこで、自由に発言し、行動できるような会社を求めて転職活動を開始。業界にとらわれず、さまざまな会社を視野に入れて、営業職を探しました。

オプトは、社員として活躍している大学の先輩から紹介していただきました。実際に社員の目線から会社のリアルな話を聞いて、自分が求める環境に近いと感じました。特に「失敗しても、行動すれば1点」という社風には惹かれましたね。自発的に行動することを評価する社風なのだと感じました。いくつかほかの会社も内定をいただいていましたが、一番社風がマッチしていると感じたオプトに転職を決めました。

オプトに入社してからは、一貫してコスメ・美容業界のアカウントプランナーに従事しています。自分たちのクライアントが抱えている課題に対して、デジタルを用いてどうやってその課題を解決するかの打ち手を考え、その実行におけるディレクションを担当しています。

自発的に動いて、未経験のハンデを解消

入社後は、想像以上に自主的な行動を求められることに驚きました。「失敗してもいいから、行動すれば1点」はまさにその通りでしたね。周りからは「異業種から中途で入ったばかりだからといって、言いたいことを言わないのは良くないよ」と叱責されるほどでした。挑戦を後押しする、自分が求めていた環境そのものだと感じました。

とはいえ、異業種からの転職には苦労もありました。そもそも周りが話している言葉が何も分からなかったのです。しかも周りは第一線で活躍する方ばかり。自分も早くその人たちに追いつきたいと必死でした。

当時はまだオプトの中途入社社員の教育環境が整っていなかったこともあり、自分自身で知識をキャッチアップしました。本を読んで勉強したり、分からないことを先輩に聞きに行ったり、手を挙げて現場に出たりなどです。社員とも食事に行くなどして、積極的に周りとコミュニケーションも取りましたね。チームメンバーとは年も近くて仲が良く、質問しやすい環境だったのも助かりました。周りの支えもあって、どんどん成長できたと感じています。

入社から5年が経ち、今は中途入社社員の教育制度が整ってきています。たとえばメンターがついたり、実際の営業現場を模した研修が用意されていたりなどです。中途から活躍している社員も増えています。未経験からの転職であっても、挑戦するハードルが下がりつつあると感じますね。

お客様の課題の一歩先に踏み込む

2019年、担当していた大手化粧品メーカーのお客様との間で、ミスが多発するようになりました。その要因を分析したところ、コミュニケーションに課題があることが判明。タスクを細かく設定しているため、コミュニケーションのニュアンスを1つでも間違うと大きな事故につながるような事態が発生していたのです。そこで両社と相談し、お客様先に常駐し、隣で仕事をすることに。2019年4月からお客様先で週3日の常駐勤務がはじまりました。

お客様が隣にいると、何か気になったことがあったとき、すぐに質問していただけます。コミュニケーションができてありがたい反面、プレッシャーも感じました。お客様先で「社内に持ち帰って確認しますね」などの受け答えをしていれば、私が常駐している意味がないからです。自分自身の知識やスキルももっと高めていかねばならないと感じました。

結果的にお客様先に常駐することで、ミスはなくなり、お客様との関係性も良好になりました。社員の一員として見ていただけるくらい、信頼関係を構築できたと感じています。また私自身の営業への考え方も変わりました。これまで以上にお客様視点を意識するようになったのです。お客様先に常駐することで、実情がわかり「実はお客様にはこのような課題感があるのかもしれない」など、一歩踏み込んでお客様のことを考えるようになりました。

また、常駐におけるもう一つの使命として、お客様の課題をリサーチすることにも挑戦しました。実際にお客様の隣で仕事をすることで、今まで得られなかった深い情報まで得ることができました。

しかし、お客様先でさまざまな情報を得ても、それをアウトプットできていない状態が続いていました。課題を見つけても、社内だけで解決できるような問題はほとんど見えていなかったからです。ただ、この思いのまま常駐を続けていても、デジタルホールディングスグループのバリューである「新しい価値創造」にはつながりませんし、私自身が常駐している意味もありません。今までの仕事の延長線ではなくて、お客様とオプト両社にとって新しい価値になるような取り組みをするために、失敗しても良いから行動してみることにしました。まずはお客様の課題となるキーワードを箇条書きでリストアップ。それを解決できそうな人たちがいるかを部長に相談し、社内だけでなくグループ内で手当たり次第に話を聞きに回りました。かなり漠然とした相談でしたが、皆さんも協力的に話を聞いてくれました。

例えば、あるお客様は、コロナ禍において、化粧品のWebカウンセリングサービスを立ち上げていました。しかしノウハウがなく、どのような指標を置くべきかなど、困っている様子が見受けられたのです。調べてみた結果、オプト社内のアセットでは解決できないけれども、オプトインキュベートの持つプロダクトを活かせば、解決できそうだと分かりました。結果的には、お客様が社内リソースで進められることとなったので、提案は実りませんでしたが、お客様からはオプトとして親身に考えてくれたことを喜んでいただけました。お客様先に常駐し、お客様の課題をリアルに理解したからこそ、できた提案だったと思います。

きめ細やかなコミュニケーションで、一人一人の個性を理解

2020年9月から、チームマネージャーになりました。自分のキャリアにおいて、一度はマネージャー職を経験しておきたいと考えて、手を挙げたのです。

はじめてのマネージャーの仕事は、今までとは違って慣れないことも多くありました。短期的には自分で仕事を全て担当する方が価値を発揮できることもあります。教育するのには、体力も必要です。それでも、長期的な目線で、個々人の価値を最大限引き出すのがマネージャーの仕事。まずは自分自身の考え方を改める必要がありました。

教える上では、相手に対する理解が重要だと考えます。一人一人に個性があり、その土台の上でスキルが成り立っているからです。土台となる部分を変えるのは、簡単ではありません。相手を知りつつ、最適なコミュニケーションをすることが大事だと考えました。

そこで意識したのは一対一のコミュニケーションです。コロナ禍以前ならばあえて時間を取らなくても、お昼休憩などでコミュニケーションを取れたかもしれません。しかしリモートワークが中心の今、普段の仕事だけでは、相手のパーソナリティを知るような雑談の機会はほとんど作ることができません。隔週で雑談だけをするミーティングを設定することで、一人一人とコミュニケーションを図ることにしました。また、メンバー同士のコミュニケーションをする機会も定期的に実施。いつしかメンバー同士の仲が良くなり、プライベートでも遊びに行くような関係性を構築することができました。このような取り組みが、仕事で迷ったときや悩んだときにすぐ相談できる環境づくりにつながり、成果として数字にも反映できていると考えています。

ライフステージの変化に関わらず、働きやすい会社を自らの手でつくる

入社5年目頃から、出産・育児といったライフステージを意識するようになりました。それまではどこか他人事のように感じて、真剣に考えることはありませんでした。今はパートナーともライフプランを相談し、今後は出産を検討しています。

私の目から見て、オプトの制度は非常に整っていると感じます。産休育休はもちろんのこと、ベビーシッターを頼める制度があったり、産休育休中に会社の情報をキャッチアップするための機会が設けられていたりなどです。また男性社員にも育休の取得を必須とする『チャイルドケア休暇』が始まり、社員の育児や家庭に対する理解はあると思います。職場の育児中の社員を見ていても、周りが支えているのが伝わります。

ただ、実際に営業として、子どもが生まれた後も同じような働き方ができるかといえば、まだ自信がありません。現場であれば、お客様のご要望に合わせて動かなければいけない場面も時にはあります。周りの理解があったとしても、迅速な対応が必要なため、実際に両立するのは簡単ではないと思います。

私は自分が産休に入る前に、なんとかして仕事と家庭を両立できる環境を整えたいと考えています。私たち世代の女性社員も増えていますし、この状況を当事者として変えることが自分の使命だと思います。そして、自分がオプトに戻ってきたときに、自分がやりたいことを選択できるよう、次こそ「新しい価値創造」の事例を生み出せるよう、今後もスキルや知識を高めていきたいと思います。