2024年「生成AIハッカソン」 イベントレポート

2024.10.01

AI活用の未来を競う生成AIハッカソン開催

 

2024年9月11日(水)株式会社オプト(以下、オプト)は、ChatGPT※等の生成AI技術を活用して革新的なビジネスソリューションを創出することを目的に「AI活用の未来を競う 生成AIハッカソン」を開催いたしました。

 

生成AI技術の急速な進展に伴い、企業が生成AI技術を活用して、効率的な業務運用やマーケティング戦略の最適化を探る必要性が高まっております。このような背景から、私たちは、生成AIの市場変化に迅速に対応し、広告事業におけるお客さまへの価値提供と社会浸透を推進したいと思っています。本イベントはその一環としての取り組みです。

 

本イベントは、広告運用、データサイエンス、AI開発など、異なる部署から合計40人が参加し、8つのチームに分かれマーケティングや業務効率化をテーマに、アイデアを競いました。審査は、独創性・実現可能性・ビジネスインパクトを基準に行われました。


※ChatGPTとは米OpenAI社が開発し、2022年11月に初期版を公開した人工知能チャットボットです。

 

イベント概要

 

開催テーマ

 

  • 生成AIを活用した新規ソリューションサービスの開発
  • 社内・顧客の業務プロセスの簡略化
  • 顧客・エンドユーザーへの提供価値の向上

 

審査基準

 

  1. 利用した際のインパクト
  2. 新規性、独自性、魅力
  3. 実現性

 

審査員

  • 株式会社オプト マーケティング広告領域 上級執行役員:SVP 伊藤 瑞樹
  • 株式会社オプト マーケティング・アセット本部 執行役員:VP 岩本 智裕
  • 株式会社オプト 広告運用領域 執行役員:VP 黒沢 槙平
  • 株式会社オプト データテクノロジー開発部 部長 野口 智弘

 

賞の詳細

  • 最優秀賞:審査基準に基づき、 最も優れたアイデアを発表したチームに授与されました。
  • 優秀賞:審査基準に基づき、次に優れたアイディアを発表したチームに授与されました。
  • 審査員特別賞 : 実現性は低いもののアイデアや取り組みの価値が認められ、審査員に特に印象深かったチームに授与されました。

生成AIハッカソン当日のハイライト

 

参加者は、広告運用、データサイエンス、AI開発など、異なる部署から集まり、それぞれの専門知識を融合させてプロジェクトに取り組みました。多様な背景を持つメンバーが集まったことで、新しい発想が生まれ、部門を超えたコラボレーションの力が発揮されました。各チームも、会社の課題を捉え、顧客への新しい価値提供につながるアイデアを目指し起案されたものばかりでした。

 

得点の高い順に紹介します。

 

「Meetin-GO-AI」について発表するBチームメンバー

 

Bチームが提案した「Meetin-GO-AI」は、商談後に迅速に提案書を生成するツールです。このツールにより、商談効率が大幅に改善されることが期待されています。

「Meetin-GO-AI」は、議事録作成から資料の構成案作成までを自動化し、業務効率と顧客満足度の向上を目指すツールです。顧客に対してスピード感のある提案が可能となり、新しい価値を顧客とともに創造していくオプトらしい提案でした。すでに一部の顧客にて提供を開始しており、今後は構成案作成だけでなく資料作成まで対応できるようにアップデートを予定しています。



 

「TagMaster AI」について発表するFチームメンバー

 

Fチームは、Googleタグマネージャー(GTM)の複雑な設定をAIで簡素化し、広告運用における根幹となるタグ埋設の効率化を実現する「TagMaster AI」を提案し、優秀賞に選ばれました。

「TagMaster AI」を活用することで、広告運用者がAIのサポートを受けて設定の正確性を向上させ、業務プロセスの標準化を測ることができます。これにより、より一貫した広告運用が可能となります。



 

「ADviser」について発表するHチームメンバー

 

審査員特別賞に輝いたHチームは、過去の運用データを活用し、広告施策の提案を自動化する「ADviser」を開発しました。広告運用における変数は多く自動化には高いハードルがあります。さまざまな自動運用ツールがある中、オプトのこれまでの施策と結果を加味することで、運用者が効率的に運用調整を行えるようにします。これにより、運用者は顧客の事業成長に向けて、新しい施策の提案や進行、さらには顧客のマーケティング全体へのアプローチなどより創造的な業務に集中できることが可能になります。



 

「歌詞をベースにしたインサイトの発見」について発表するCチームメンバー




 

チームCは「歌詞データを用いたインサイト発見ツール」で、文化的洞察を得る取り組みを提案し、チームDは「テキストデータの自動カテゴライズシステム」でアンケートや口コミの効率的な分析を実現しました。チームEは「ミス未然検知ツール」を提案し、実用化に向けて審査員から高い評価を得ました。




 

今回の生成AIハッカソンは、オプト社員が一丸となって生成AIの可能性を広げ、社内外の課題解決に向けたさらなる一歩となりました。

 

参加者の反応

 

以下は参加者からのコメントの抜粋です。

 

「新しいアイデアを具体的なプロダクトの形にするという思考プロセスが、普段の業務とは異なり新鮮で、よい刺激になりました。特に、AIの活用方法について新たな発見があり、今後の業務に役立てたいと思います。」

 

「部署を超えたメンバーと一緒に取り組むことで、普段あまり関わりのない人たちとコミュニケーションを取るよい機会になりました。多様な視点から意見を出し合うなかで、新しいアイデアが生まれていくのが楽しかったです。」

 

「AIに実際に触れてみることで、どのように業務に活かせるのかが具体的にイメージできるようになりました。貴重な経験でした。」

 

「今回のハッカソンでは、みんなが非常に高い熱量で取り組んでおり、貴重な学びや気づきを得ることができました。今後のプロジェクトでもこの経験を活かしていきたいです。」



 

参加者の集合写真

 

 

まとめ

今回の生成AIハッカソンを通じて、生成AIを活用したソリューションサービスが多く生まれ、今後社内外での実用化が期待されています。特に、社内の課題解決だけでなく、顧客への新たな価値提供の可能性が広がりました。オプトでは最先端の技術を活用し、「新しい価値創造」に挑戦し続けます。