互いを知り、歩み寄ることが一人ひとりの活躍につながる。 手話から広がるインクルージョンの輪

2024.08.06
株式会社オプト
仙台サテライトオフィス 部長
佐藤 裕介 Yusuke Sato
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障がいのあるメンバー15名の組織を運営。日々それぞれの個性・特性に合わせたマネジメントを行う。

デジタルホールディングスグループは、社員一人ひとりの価値観やライフステージなどの多様性を尊重しながら、個々の強みを最大限に発揮できる仕組みを構築し、グループ全体のさらなる事業成長につなげるため、DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)推進に取り組んでいます。

株式会社オプトでは、約10年前から障がいのあるチャレンジドメンバーが活躍できる仙台サテライトオフィスを設け、一人ひとりの特性に合ったコミュニケーションや仕事の割り振りなど、工夫を凝らしながら、社員全員が意欲的に働ける環境を整えています。

今回、チャレンジドメンバーとの相互理解を深めるため、株式会社オプト 仙台サテライトオフィス 部長の佐藤が講師となり、デジタルホールディングスグループ社員向けに、手話講座を実施いたしました。

*チャレンジド:「the challenged(挑戦という使命や課題、挑戦するチャンスや資格を与えられた人)」を語源とした、障がいがある方の呼称です。

チャレンジドメンバーから始まった手話勉強会

仙台サテライトオフィスでは、様々な障がいや特性のあるチャレンジドメンバーが、それぞれの強みを活かしながら働いています。メンバー同士のより良いコミュニケーションを図るため、聴覚障がいのあるメンバーが講師となり、手話勉強会を5年以上継続しています。今では、仙台サテライトオフィスの社員全員が挨拶や簡単な会話といった手話を使う風景が日常となりました。部長の佐藤さん自身も、勉強会をきっかけに手話を学び始め、手話検定にも挑戦して資格を取得し、聴覚障がいのあるメンバーとの1on1では、基本的に手話で会話をしています。

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オリジナルの手話で、職場のコミュニケーションを促進

講座の前半のテーマは、手話についてです。

手話は話し言葉と同じように、国や地域によって異なることや、国内でも方言や世代によって表現が異なること、日本手話・日本語対応手話といった種類があることが伝えられました。さらに、仙台サテライトオフィスではグループ独自の文化や業務内容に沿った「オリジナルの手話」を使っています。例えば、「Slack」や「スプレッドシート」といったツール名など、一般の手話表現にない単語について新たな表現をつくったり、コミュニケーションを取りやすいように一般的な手話表現を短縮して使うなど、全員で話し合い、組織にあった手話表現を見つけています。

講座の後半は、「ありがとう」「お疲れ様です」「よろしくお願いします」「おはよう」「こんにちは」といった挨拶を中心に、手話の由来と合わせて学び、参加者全員で実践しました。佐藤さんの講座から、手話は一つの言語であり、伝えたい、理解したいという気持ちが何より大切であることを知りました。

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出典:神奈川県手話学習用冊子

互いを知り、歩み寄ることが一人ひとりの活躍につながる

参加者からは「手話は難しいと思っていたけれど、由来から学べば意外と身につけられるかもしれないと感じた」「とても興味深く、もっと知りたいと思った」「手話についてできることから始め、少し身についてきたら、実際に手話で話をしてみたい」といった声がありました。チャレンジドメンバーからは、「皆さんが手話を使っている様子を見て、仲間が増えたような気持ちになり、嬉しかった」という声がありました。

デジタルホールディングスグループでは、チャレンジドメンバーを交えたイベントや座談会などを実施し、社員同士の相互理解促進のきっかけとなる機会を提供しています。グループ役員も定期的に仙台サテライトオフィスを訪問し、会社としてどのような配慮や環境があると良いか、今後取り組んでいきたいことなどについて対話をすることで、相互理解を深めています。

デジタルホールディングスグループは、今後も、社員一人ひとりが自分らしく活躍できる環境づくりを進めてまいります。

仙台サテライトオフィスでは、さらなる雇用拡大に向けて、現在採用活動を行っています。社内の他部門や領域と連携し、新たな業務にも主体的に挑戦しています。当社で働いてみたいと感じた方は、ぜひお問い合わせください。